高級ラーメン
ラーメン界の新風とでも言うのでしょうか。最近はラーメン一杯が数千円～1万円もする、いわゆる「高級ラーメン」が台頭してきています。普通のラーメンの価格と比べればと、「ラーメンなのにいったいこの値段は！」と驚く人も多いと思います。
もちろん、これはただ単に利益を追求しているというわけではなく、こうした価格を提示するからには、それなりの理由があると考えなければなりません。厳選された食材を使い、食する場としてもより上質な空間を提供し、徹底したサービスのもとで提供しているのです。
一杯２０００円以上もするラーメンなども、今ではそんなに珍しくはありません。例えば、東京都目黒区の「藤巻激城」は、完全予約会員制のラーメン屋です。中目黒駅から閑静な住宅街を歩いていく場所にあります。外観はコンクリート打ちです。ここのトムヤンクン・ラーメン赤は3000円です。
スープにレモンを絞ってスープを飲むと、スーっとさっぱりした感じになりますが、深みのあるタイのトムヤムスープは抜群に美味しいと評判です。他にも白と黒があるそうですが、その場合は、最初の赤を食べた人だけが注文できるそうです。
大阪では、北新地にある「麺みやざわ」があります。場所柄、深夜まで営業しているラーメン屋ですが、一日限定１０食という上湯チャーシューラーメンは2100円です。スープは、老鶏、豚スネ、牛スネ、金華ハムを2日間かけじっくり煮出したうまみの凝縮されたクリアなスープです。スープと細麺の絡みもよく、細麺とも食感の相性が抜群です。こうした高級ラーメンの店は各地にあります。当然、原価も手間も相当にかかっています。