価格の推移
さて、ラーメンの価格はどのように推移してきたのでしょうか？ちなみに1984年のマクドナルドの価格表によると、当時のハンバーガーは230円、チーズバーガー280円となっており、現在はハンバーガー120円、チーズバーガー150円ですから、何と30年前のほうが倍近く高いのです。これは驚きです。
家電製品などの場合は、発売当時は非常に高いのですが、量産するようになって安くなることがよくあります。しかし、食べ物でこれだけの変動があるのは珍しいことでしょう。
さてラーメンですが、「国や東京都による統計資料」というのがあります。ここには小売物価統計調査、1950年から1988年の東京での数値を品目別に表にしたものがあります。
例えば調査例「ビール1本（350ml）の値段の推移」だと、1950年は130円、1955年は125円、1960年は125円、1965年は116円、1970年は132円、1975年は171円、1980年は233円、1985年は310円です。
「中華そば・ラーメン」に関しては昭和37（1962年）からのデータがあります。昭和37は48.5円、以下、38年は51.1円、40年は62.9円、45年は96円、50年は211円、55年は311円、60年は383円、平成1年は437円、5年は484円、10年は515円、15年は561円、20年は588円、22年は594円です。
データはここまでですが、現在はおそらく600円以上になっているでしょう。比較としてですが、うどんは昭和37年が38.1円、平成22年が595円。カレーライスは昭和37年が78.2円、平成22年が742円となっています。それぞれの昭和37年対平成22年の比率は、ラーメンが12.2倍、うどんは15.6倍、カレーライスは9.5倍です。なる程、随分と値段が上っているのですね。